調査年度:平成20年度
都道府県 市区町村名 人口 標準財政規模
長崎県 佐世保市 252,207人 51,585,576千円
ホームページアドレス http://www.city.sasebo.nagasaki.jp/
施策名 食育推進事業
担当部課名 保健福祉部健康づくり課
電話番号 0956-25-9646
施策の分類 20-F 施策の開始年度 平成18年度
予算関連
データ
事業費総額 Q 568,224千円
事業期間 平成18年度から平成22年度まで
補助制度・
起債制度等

施策の概要
1.取り組みに至る背景・経緯・目的

 食の簡便化、栄養の偏り、不規則な食生活等により、生活習慣病の増加や心と体の健康問題等、食に関わる様々な問題が顕在化している。また、食の安全に対する不安、食文化の喪失等の社会問題も多々発生している。

 こうした状況の中で、「国民が生涯にわたって健全な心身を培い、豊かな人間性を育むことができるようにするため、食育を総合的、計画的に推進すること」を目的に、平成17年7月に「食育基本法」が施行となり、各自治体でも食育推進の取組が始まった。

 当市においても、平成18年12月に「佐世保市食育推進計画」を策定し、行政のみではなく市民や関係団体との連携により、より効果的な食育の推進を行うものとした。

 また、平成19年3月には食育の推進における行政の役割を効果的に果たすことができるように「食育推進実施プラン」を策定し、食育への意識の高揚、食による健康増進等を目的とした事業を推進することとした。

2.事業内容

関係各課の取組として、次に掲げる事業を実施している。

@健康増進と健康管理に関する取組(子どもから高齢者までを対象とした各種健(検)診や料理教室等の実施)

A食育への意識高揚(食育月間における講演会等の開催や情報提供等の実施)

B食育の取組支援(保育所、幼稚園及び小学校等の給食担当者研修の実施や、食生活改善推進員及び男性の食生活ボランティアの養成や研修等の実施)

C農業・漁業を中心とした各種体験活動の促進と支援(農業・漁業等の体験や生産者との交流、地産地消の推進等の実施)

D食の安全・安心や食生活改善に関する研究の取組支援(リスクコミュニケーションの推進、衛生講習会及び調理師研修会等の実施)

3.施策の開始前に想定した事業効果

 上記の5項目により、それぞれ次の事業効果を想定している

@各ライフステージにおいて、市民が食育に関心を持ち、健康で活力をもって毎日を過ごすことができること。

A食育に関心を持ち、食育を実践する市民が増えること。

B食に関するボランティアが増えるとともに、保育所等で食育が実践されること。

C自然や環境と調和の取れた農業・漁業の活性化と地産地消の促進。

D生産者・消費者ともに食の安全に関する知識を持ち、実践すること。

4.導入にあたり工夫・苦労した点、課題、対処法など

 食育推進計画策定時は「食育基本法」が施行されて間もない時期であったため、推進すべき項目や実施すべき事業の範囲を特定することが難しかった。

 また、他課で実施している既存事業や関係団体との調整に苦労した。

5.現在の成果・実績、今後の展開など

 食に関する講演会やチラシの配布等により、食育を知っている市民の割合は高まっているようだが、今後は市民が食育を実践できるようにすることが必要となる。

 平成22年度に食育推進計画に掲げる目標を達成できるよう、事業の展開を図りたい。