調査年度:平成20年度
都道府県 市区町村名 人口 標準財政規模
北海道 和寒町 4,145人 2,415,945千円
ホームページアドレス http://www.town.wassamu.hokkaido.jp
施策名 バイオマスエネルギー調査・研究事業
担当部課名 産業振興課
電話番号 0165-32-2421
施策の分類 20-C,20-G 施策の開始年度 平成20年度
予算関連
データ
事業費総額 S150千円
事業期間 平成20年度から平成-年度まで
補助制度・
起債制度等

施策の概要
1.取り組みに至る背景・経緯・目的

 2005年2月の京都議定書発効により、地球温暖化防止対策を始め資源の有効利用、環境や資源の循環利用に対する取り組みが重要とされる中、北海道は2008年3月、「北海道森づくり基本計画」において未利用資源の新たな用途開拓、森林資源のエネルギー利用等に向けた施設整備等の促進を掲げ、森林バイオマスエネルギーの利用量では2007年度の39万㎥を2017年度には67万㎥へと目標値を定めた。

 本町の森林資源等を利活用したバイオマスエネルギーの開発・導入に係る調査・研究を行い、バイオマスエネルギー導入による大気中二酸化炭素抑制を図ることを目的とする。

2.事業内容

 本町全面積22,482haのうち、森林面積割合は64.5%を占め、間伐等各種事業等で発生する林地残材や森林資源の有効的な利活用方法と、森林資源を活用した新たなエネルギー開発について先進市町村等の事例も参考にし、本町での実施可能な事業を調査・研究する。

(1)計画的・安定的な資源調達と生産体制について

(2)林地残材等の有効利活用のための搬出等コスト面について

(3)ペレット等木質固形燃料の需要と供給、採算性について

(4)バイオマスエネルギーの導入可能公共施設と個人向け設備について

(5)バイオマスエネルギーの地産地消について

(6)バイオマスエネルギーによる発電について

(7)その他

3.施策の開始前に想定した事業効果

 バイオマスの利活用により、地球温暖化の主な要因といわれる大気中二酸化炭素の増加を抑制し、バイオマス関連の新たな産業起業開発とそれに伴う雇用創出、バイオマス導入による第一次産業の発展、公共施設あるいは個人向けの暖房用燃料の地産地消等、森林資源を有効的に循環していく新たな仕組みを構築し、本町森林の計画的な整備と林地残材の有効利活用が図られる。

4.導入にあたり工夫・苦労した点、課題、対処法など

 各種事業等で発生する林地残材等は現在、現地整理によることが主であり、その理由は搬出コストが多大であるためである。

 林地残材等を効率的に搬出する仕組みを構築し、コスト削減を図りながら森林資源の有効利活用方法の研究と、需要と供給の生産面、採算面の長期的計画の樹立が必要であり課題である。

 バイオマス関連事業に対する環境省、国土交通省及び北海道における各種補助事業による事業の展開も視野に入れ、検討を進めたい。

5.現在の成果・実績、今後の展開など

 本年度から開始する事業であるため具体的な成果等は出ていないが、バイオマスエネルギー事業の先進市町村や各種企業等が既に存在することから、先進地調査も行い本町での実施可能事業等について本年度中に実施可否の目途をつけるため、プロジェクトチームを設置し事業を展開する。