調査年度:平成19年度
都道府県 市区町村名 人口 標準財政規模
福岡県 二丈町 13,594人 2,856,650千円
ホームページアドレス http://www.town.nijo.fukuoka.jp
施策名 食のまちづくり
担当部課名 企画調整課
電話番号 092-325-1111
施策の分類 @ 施策の開始年度 平成19年度
予算関連
データ
事業費総額 135,610千円
事業期間 平成19年度から平成21年度まで
補助制度・
起債制度等

施策の概要
1.取組に至る背景・経緯・目的

 食は、人が生きていくうえで欠かすことができないものである。しかし、昨今、栄養の偏り、不規則な食事、生活習慣病の増加、人格形成への影響に加え、安全性、海外依存など、食のあり方がさまざまな問題につながっていると言われている。また、食は、自然環境や産業、健康、教育など生活のあらゆる分野に深く係わり、健全な心身の基礎となる最も重要な営みである。そこで、本町では、食をまちづくりの核として位置づけ、平成19年1月1日に「二丈町食のまちづくり推進条例」「二丈町食のまちづくり推進プラン」を施行した。町民一人ひとりが命のたいせつさや食への感謝の気持ちを育み、健全な食生活を実践することで、豊かで充実した毎日を送ることを目的とする。

2.事業内容

 日常生活の場に視点を置き、「家庭」「学校」「地域」のそれぞれの分野において、行政、町民及び関係団体等が連携し、施策・事業を連動して実施する。

(1)家庭:食に対する関心と理解を深め、正しい知識を身に付け、実践し、健全で楽しい食習慣を確立することで、健康づくりにつなげるため、「早寝早起き朝ごはん」の実践、安全・安心な食を選ぶ『選食』の実践、「家庭で料理を作る日」(毎月第3日曜日)、「もったいない運動」の実践を推進する。
(2)学校:子どもの食に対する理解を深め、規則正しい食生活の実現と健全な心身の成長を図るとともに、食べ物や生産者に感謝する心や食べ物を粗末にしない心を育てるため、食育栄養士などの指導による食に関する正しい知識の学習、農産物栽培の一連の作業の体験、菜園で収穫した野菜の調理と試食体験などを行う。
(3)地域:地域の伝統、気候風土と深く結びついた多様な食文化や食生活を継承するため、ふるさと料理を調査・研究し、レシピを取りまとめ、普及する。

3.事業効果

(1)町民一人ひとりが、食に関する正しい知識や選択する力を身につけ、食を楽しむ心をもって実践することで、心身の健康の増進と豊かな人間形成が図られる。
(2)食を育む豊かな自然の恩恵や食の生産にかかわる多くの人々の苦労や努力、動植物の命に対し、感謝の気持ちや理解が深まり、自然に優しい循環型のまちづくりが進む。
(3)家庭、学校、地域などのあらゆる場面における、食の生産から消費に至るまでの体験型の食育を通じて、食への理解が深まる。
(4)伝統ある優れた食文化や食生活の継承・発展を通じて、生産者と消費者の交流を深めながら地産地消が進み、産業振興、観光交流が図られる。

4.工夫・苦労した点、課題、課題の克服法など

 食はあらゆる分野に深く関わりがあり、さまざまな取組が考えられるが、施策・事業を効果的・効率的に進めるため、日常生活の場である「家庭」「学校」「地域」に視点を置き、それぞれに重点事業を掲げた。

 事業の実施に当たっては、行政、町民及び関係団体等が、連携・連動して推進する。