調査年度:平成19年度
都道府県 市区町村名 人口 標準財政規模
岡山県 倉敷市 476,660人 96,613,359千円
ホームページアドレス http://www.city.kurashiki.okayama.jp/
施策名 倉敷駅周辺地区都市再生整備計画
担当部課名 総合政策局企画財政部まちづくり推進課
電話番号 086-426-3025
施策の分類 FGL 施策の開始年度 平成18年度
予算関連
データ
事業費総額 3,315,000千円
事業期間 平成18年度から平成22年度まで
補助制度・
起債制度等
名 称 所 管 金額(千円)
まちづくり交付金国土交通省1,326,000
施策の概要
1.取り組みに至る背景・経緯・目的

 美観地区と調和した景観形成の遅れ、中心市街地の高齢化・空洞化などの課題を抱えていた。

 当計画では、「住」、「観」、「協」をキーワードに、市街地循環コミュニティバス、倉敷市民会館エレベーター設置、多目的トイレ整備などの人にやさしい施設整備による中心市街地活性化、また美観地区夜間照明、電線類地中化、観光交流センターなど観光資産の再構築による魅力度向上、さらに倉敷まちづくりセンター、倉敷朝市などにより市民、行政が役割分担した協働のまちづくりをめざしている。

2.事業内容

(1)美観地区夜間景観照明事業

 夜が寂しい美観地区を倉敷らしい夜間照明で演出し、新たな魅力を創出する。

(2)市街地循環コミュニティバス事業

 中心市街地の活性化、交通弱者への移動支援、観光客への移動支援を目的にコミュニティバスを運行する。実証実験の結果を踏まえ、本稼動を検討する。

(3)美観地区電線類地中化事業

 美観地区内の電線類を地中化し、伝統的な町並みの景観を高める。

(4)商店街景観創造事業

 老朽化したアーケードを撤去後、道路舗装及び側溝整備に併せて商店街のファサード整備(建物の道路に面する部分の景観改修等)を行うことで、商店街の美装化・活性化を図る。

(5)くらしき朝市三斎市の開催支援事業

 倉敷川畔で開かれていた定期市を倉敷センター街で復活させ、近郊の特産品の展示販売を通じて、地産地消と賑わいと活気あるまちづくりの実現を図る。

3.事業効果

 美観地区夜間照明の事業実施により、夜の美観地区の観光客数が大幅に増加している。また、月に一回開かれている朝市は盛況で、来街者数の増加につながっている。下記は、平成21年度(事業最終年)の具体的な数値目標である。

 ・商店街来街者数

 78,303(計画作成時) → 80,000(人/8h×2)

 ・倉敷の景観がとても美しいと思う人の割合

 35.2 (計画策定時) → 52.8 %

 ・観光客数

 307 (計画策定時) → 322(万人/年)

4.工夫・苦労した点、課題、課題の克服法など

 倉敷美観地区の各事業(電線類地中化事業等)において、沿線関係者の理解と協力を得るため、地域と話し合う中で、地元関係者による組織「伝建地区を守り育てる会」が結成され、地元調整の窓口的な役割を担っていただいている。