データ
起債制度等
池田町では、農業・環境のまちづくりを進めてきたが、生ゴミを回収するＮＰＯ法人の「リサイクル」への意識、耕作放棄地対策を模索していた農林公社、池田町の景観や環境向上を取り組みたい役場振興開発課の考えが一致するとともに、農業と環境と食による地域特産品づくりにつながる商品開発を目指したなかで、菜の花プロジェクトに取り組むこととした。
２．事業内容
（１）菜の花の生産から商品化
池田町の農地を利用して、平成17年度に播種し、18年度に収穫を行った。これを滋賀県の業者に持ち込んで菜種油を製造した（141本）。栽培にあたっては、農薬を使用せず遺伝子組み換え菜種を利用していない、環境と健康に配慮した商品にこだわった。
この菜種油は、池田町の産直ショップ「こっぽい屋」（福井市に出店）で販売するとともに、学校給食に寄付して地産地消運動の一助とした。また、この流れで、池田中学校での菜の花プロジェクトを素材とした環境学習会も開催された。
また、菜の花が咲くのはゴールデンウィークであったため、菜の花を目指して来町してくれる観光客もいて、観光振興にもつながっている。
（２）廃油の回収と再生
池田町の生ゴミ回収を担うＮＰＯ法人環境Ｕフレンズが、飲食店や家庭から廃油を集め、滋賀県の業者に持ち込んで再生しバイオディーゼルにする取組みをしている。また、バイオディーゼルは、生ゴミ回収の車「あぐりパワー号」に利用するほか、公用車にも利用している。
なお、家庭の廃油の回収は、「ガソリンスタンド」にお願いして、専用の回収容器で集めている。
（３）エコキャンドルの開催
池田町は、廃油を集めて手作りのろうそくを行い、こころあたたまる環境のイベントを行っている。平成17年・18年と開催し、平成18年に全国からの参加チームを募って開催した。
ろうそくの灯りをみながら、環境のことや地域のことを振りかけろうというテーマで、町民が総出の本当に手作りのイベントとなった。
３．事業効果
池田町は、農業・環境のまちづくりを進めているが、その取組みが、イベントや商品につながってきており、今後は、まちづくりが経済的なものも含めた地域活性化につながることが期待されている。
４．工夫・苦労した点、課題、課題の克服法など
地域住民みんなを巻き込んでいく運動を仕掛けていく方法。小さな町であることを活かして、みんなに声かけをし、みんなで汗をかいたことがよかった。
