調査年度:平成19年度
都道府県 市区町村名 人口 標準財政規模
北海道 標茶町 8,736人 5,582,482千円
ホームページアドレス http://www.town.shibecha.hokkaido.jp/yakuba/
施策名 標茶町子育て応援チケット事業
担当部課名 企画財政課企画調整係
電話番号 015-485-2111
施策の分類 KN 施策の開始年度 平成19年度
予算関連
データ
事業費総額 R1,000千円
事業期間 平成19年度から平成-年度まで
補助制度・
起債制度等

施策の概要
1.取り組みに至る背景・経緯・目的

 平成6年より実施されていた「産業後継者定住対策祝金」が後継者の定義付け等の問題により代替事業への移行が検討されている中で、少子高齢化時代への突入とともに子育て支援に対する多様なニーズが求められ、子育て支援事業への移行が各会議において意見として出されるようになった。

 この事業は、次代を担う乳幼児に対し、粉ミルクをはじめとする子育て関連用品に要する経費の一部を支援し、保護者の経費支出の軽減及び乳幼児の健全育成を図るとともに、標茶町の基幹産業である酪農から産出される乳製品の消費拡大と町内の経済活性化に資することを目的としている。

2.事業内容

 平成19年4月1日以降に出生し、最初に登録される所在地が標茶町である乳幼児の親権を行う者が対象となる。標茶町は対象者の申請に基づき、標茶町子育て応援チケット(以下「ミルクック券」という。)を対象者に交付する。ミルクック券は、標茶町より2万円分、標茶町農業協同組合より1万円分の計3万円分が交付され、町内の登録店にて子育て関連用品の購入時に利用することができる。子育て関連用品とは、粉ミルク、離乳食、ほ乳用品、紙おむつ、乳児用衛生資材が対象となる。ベビー服等の着衣類は対象とならない。

 粉ミルクに関しては、標茶町の牛乳を原料に町内の雪印乳業磯分内工場で作られる良質な“バターミルクパウダー”を使った粉ミルクを、雪印乳業の子会社「ビーンスターク・スノー社(以下BSS社という。)」のご理解・ご協力のもと、ミルクック券限定特別価格で購入することができる。

3.事業効果

 平成19年度より始まる事業のため、具体的効果はまだ明確とはなっていないが、この事業実施により次の3点についての効果を期待している。

(1)子育て関連用品の購入経費を一部補助することによる、子育て世代への経済的支援。

(2)標茶町で産出した牛乳を、標茶町で加工し、標茶町で販売・購入(地産地消)することによる基幹産業のPR。また、商業⇔農業の連携の強化。

(3)ミルクック券の使用に伴う購買機会の創出による商店街、中小企業の振興。

 → この3点の相乗効果としてのまちの魅力アップ!


4.工夫・苦労した点、課題、課題の克服法など

 この事業の開始に伴い2点の課題が取り上げられたが、次のとおり対応することとした。

@BBS社製品を使わない。または、100%母乳、離乳食も手作り等の声

 → 他社製品、紙おむつなど子育て用品全般を対象とすることで解消。粉ミルクのみとの誤解を生じないように、対象商品種目を明記することも検討している。

Aメーカー協賛を得ても、多くが紙おむつに使われてしまうのでは?

 → 子育てサークル等への聞き取りを行い、ちょっとした外出時等々、粉ミルクを全く使わない人はほとんどいないという回答があり、メーカー協賛により安価で提供できればミルクック券により粉ミルクを購入し、余った分で紙おむつ等を購入、となることが期待できる。

 これから具体的な課題がでてくると思われるが、対象者を始めとする町民の声に耳を傾け、何を求めているのかを敏感に感じ、子育て世帯に浸透した事業になるよう努めていきたい。
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