調査年度:平成18年度
都道府県 市区町村名 人口 標準財政規模
鳥取県 倉吉市 52,442人 13,922,316千円
ホームページアドレス http://www.city.kurayoshi.tottori.jp
施策名 若者いきいきカフェ事業−大学と地域の連携による中心市街地の再生−
担当部課名 倉吉市産業部商工観光課
電話番号 0858-22-8158
施策の分類 F 施策の開始年度 平成17年度
予算関連
データ
事業費総額 P14,878千円
事業期間 平成17年度から平成19年度まで
補助制度・
起債制度等
名 称 所 管 金額(千円)
「全国都市再生モデル調査」委託料国土交通省5,586
施策の概要
1.取り組みに至る背景・経緯・目的
事業を実施する背景として、計画地は本市の中心市街地、観光の中心地として2つの顔を持つ「倉吉を象徴する特別のエリア」であり、近年赤瓦の取り組みにより地域周辺の活性化が図られつつあるが、エリア全体の深刻な課題(@空店舗の増大、経営者の高齢化等による商店街の魅力の減少 A観光情報発信の不足等により観光客の滞在時間が短い B鳥取短期大学生や若者にとっての魅力が薄く集客力に乏しい等)が残り、その決定的な解決策がなく対応が急がれていた。
 そこで、課題解決のための機能を当該地域に加え地域資源を発掘し磨き上げを図るよう、若者(鳥取短期大学の学生)と地域住民(叶ヤ瓦・あきない中心倉・銀座商店街・倉吉商工会議所、観光ボランティアガイド等)と行政との3者のコラボレーションにより、空き店舗を「商店街・地域住民・短大生等の活動の拠点、交流の拠点」に整備し、新商品開発・アンテナショップ等地域資源の発掘・磨き上げを行うこととした。

2.事業内容
(1)事業推進のための拠点「赤瓦十号館」の整備
 ソフト事業推進に向けての拠点施設として、中心市街地であり本市観光の玄関口にある旧ラムネ工場(現在空き店舗約90u)を賃借して整備。空き店舗の具体的活用にあたっては、鳥取短期大学住居デザイン学科学生・教授と連携をとって企画・設計等を行った。(中庭整備イメージ作成、看板デザイン作成、ステンドグラス作成等もあり) 平成17年12月3日に施設オープン。
(2)「町屋カフェ和気(わき)」「倉吉観光案内所」「くらよし若者広場」オープン
町屋カフェ和気は、平日が卒業生、土日祝日が学生の運営。地産地消をテーマとした軽食・デザート・飲み物を提供。今後の展開として学生等による定期的なイベント、展示発表等が検討されている。
 その他、観光案内所、職業適性検査・若年者就業支援を行う「くらよし若者広場」を創設する。

3.事業効果
ア.若者を中心とした賑わいと魅力の創出
短大生など若者による具体的なまちづくり活動が本地域ではじめて始まり、短大生(若者)のマンパワーによるにぎわいと魅力創出に向けてのきっかけとなった。
イ.若者と地域住民の連携による元気の集約と発信
若者と地域住民の連携により、本地域に「地域の元気」が集約され発信されることとなった。これにより周辺地域のイメージが大幅に向上してきた。
ウ.アンテナショップとしての地産地消の推進
短大生が運営するカフェのメニューに地元の食材を使うことで「地産地消」をPRすることができ、地域の優れた産物を発信する拠点としての可能性が見えてきた。
エ.観光地としての魅力向上ともてなしの充実
年間30万人の観光客入込を数える本地域の玄関口に観光案内機能を加えることで、周辺の具体的な観光情報の提供等、観光地としてのもてなし体制を充実させることができた。
オ.ジョブカフェによる若者の雇用創出の推進
鳥取県中部圏域における若者の雇用創出の場が誕生し、若者の就労離れ対策の一助となった。

4.工夫・苦労した点、課題、課題の克服法など
ア.駐車場の拡大整備
インフラ整備面における課題としてこれまでも本地域周辺の駐車場不足が指摘されていたが、拠点施設のオープン以来そのデータをとることにより駐車場拡大整備の緊急度が顕在化した。これにより、平成18年度より駐車場拡大整備に向けた調査に取り組むこととし、課題解消に向けて早急に対応することとした。
イ.「観光商業の産業化」確立に向けた戦略計画の策定
本事業を通じて、大学をはじめ様々な団体と連携してまちづくりを進めていく機運が高まってきた。こうした機運を確実なものにし具体的に地域再生につなげていくため、平成18年度に「観光商業の産業化に向けたビジョン」を策定し、地域住民・事業者・行政の役割分担を明確にして観光商業推進に向けて積極的なまちづくりを進めることとした。
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