調査年度:平成18年度
都道府県 市区町村名 人口 標準財政規模
岐阜県 多治見市 117,398人 16,637,555千円
ホームページアドレス http://www.city.tajimi.gifu.jp
施策名 多治見市堆肥化センター
担当部課名 都市計画部農と緑と公園の課 環境経済部環境課
電話番号 0572-22-1111
施策の分類 M 施策の開始年度 平成16年度
予算関連
データ
事業費総額 84,746千円
事業期間 平成16年度から平成17年度まで
補助制度・
起債制度等
名 称 所 管 金額(千円)
バイオマスの環づくり交付金農林水産省27,409
施策の概要
1. 取り組みに至る背景・経緯・目的
本市は平成11年に「循環型社会システム構想」を策定し、「脱焼却・脱埋立」を最終目標に掲げ、資源循環の取り組みを進めている。そのなかで、有機資源リサイクルシステムの検討の中から、この池田南地区にバイオマス利活用施設(堆肥化センター)を立地させる整備事業が計画された。
また、池田南地区においては農業生産法人を中心に、自然環境に配慮したぎふクリーン農業を取り入れた営農が進められている。平成16年には「ぎふふるさとクリーン村」の認定を受け地区内のバイオマスの利活用を中心とした資源循環の拠点施設として堆肥化センターが整備された。

2.事業内容(バイオマスの利活用中期利用計画を策定し事業を実施)
施設の概要
・堆肥舎 鉄骨造平屋243u(堆肥化プラント1基・堆肥熟成槽・事務所)
・BDF製造棟 鉄骨造平屋50u(BDF製造施設1基・給油装置・保管庫)
バイオマスの収集運搬
・市内の小中学校から排出される生ゴミを学校給食調理場にて専用コンテナにストックし、毎日収集用トラックで回収し堆肥化センターへ搬入する。
・池田南地区の一般家庭から排出する生ゴミは、ステーションに専用コンテナを配置し、週2回収集用トラックにて回収する。(堆肥の年間生産量 約70t)
・廃食用油の回収は、市内全域で分別収集が確立されていたが、これに学校給食調理場を追加し、収集する事とした。(BDF年間生産量約27,000L)

3. 事業効果
・全量焼却から堆肥化への転換は、二酸化炭素の発生量を大きく抑えることができ、温暖化防止に寄与する。
・BDFの利用は化石燃料の消費を軽減し、資源の有効利用に寄与する。
・生産された堆肥は、地区内の農地に還元され、安全・安心な農産物の生産が可能。
・この農産物が、直売所や学校給食に提供されることで、地産地消が推進され、食育教育にもつながっていく。
・施設の管理運営や利活用の場で、この地区の住民の交流と協働が進み、地域の活性化に寄与するとともに、新たな雇用の創出も期待できる。

4. 工夫・苦労した点、課題、課題の克服法など
・堆肥の主材料である食品残さは水分含有率が多いため、水分調整用の副資材が必要であり、もみ殻、木材チップ等の未利用バイオマスの調達に苦慮した。
・学校給食調理場の食品残さの収集、運搬形態の変更に伴う関係機関との連絡調整に苦慮した。
・校長会で小中学校への協力依頼とごみの分別の徹底依頼を行った。
・廃食用油の回収量と処理量および使用量のバランス、過不足に対する対応等について、3ヶ月間試運転調整を行った。