調査年度:平成18年度
都道府県 市区町村名 人口 標準財政規模
島根県 川本町 4,199人 2,407,725千円
ホームページアドレス http://www.kawamoto@kawamoto-town.jp
施策名 地域資源を活用した“健康”による活性化プラン〜かわもと“夢と元気”創造プロジェクト
担当部課名 政策推進課
電話番号 0855-72-0631
施策の分類 JKL 施策の開始年度 平成17年度
予算関連
データ
事業費総額 9,788千円
事業期間 平成17年度から平成18年度まで
補助制度・
起債制度等

施策の概要
1.取り組みに至る背景・経緯・目的
 本町には、温泉、音楽文化施設、宿泊施設等の活性化施設をはじめ、美しい自然、農地、山野草、神楽や太鼓等の伝統芸能等、固有の地域資源が多数存在するが、これらの資源を有効に活用できていないのが現状である。
 これらの地域資源を有効活用するためのキーワードを、近年社会的ニーズの高い「健康」とし、目指すべき目標を「交流人口の拡大」「産業の振興」「施設サービスの質の向上」として事業展開を行った。

2.事業内容
 町内に存在する様々な地域資源を「健康」をテーマに再構築し、以下の4つのプロジェクトを互いに連携させながら実施することにより、町民が健康になり、また訪れる人に夢と元気を与える活力あるまちづくりを推進する。
(1)健康ツーリズム推進プロジェクト 本町に存在する様々な地域資源を活用し、都市住民が参加する”健康”という付加価値を有する独自のツーリズム「健康ツーリズム」を実施し、既存資源の有効活用や交流人口の拡大を図る。 H17年度は、町内の医療機関医師、健康運動指導士、管理栄養士と連携を図り、医療・運動・食を提供する「元気再生ウォーキングinかわもと」を開催した。
(2)健康の食ブランド創出プロジェクト 地域に存在する産品をはじめとする様々な地域資源を活用し、”健康”という付加価値を有する「かわもと健康の食ブランド」を創出し、他の産品との差別化を図る。 H17年度は、地産地消をテーマとした加工グループの組織化や特産品開発、ツーリズム参加者に提供する地産地消メニューの開発等を行った。
(3)健康グッズ創出プロジェクト 本町には、室町時代にこの地方を統治していた小笠原氏が足利将軍からその功績を称えられて拝領した「バクの木枕」(獏頭の玉枕)が貴重な歴史的資源として残されている H17年度は既存のモノづくりグループを組織化し、人々に癒しを与えるこのバクをキャラクターとしたグッズを生産、販売する体制づくりを行った。
(4)施設連携・活性化プロジェクト 地域に存在する既存の施設(インフォメーションセンター、弥山荘、笹遊里、悠邑ふるさと会館、音戯館)の施設間ネットワークの構築やサービスの質の向上を図る。 H17年度は、施設の現状調査や改善に向けての報告や施設間の連携を図るための施設連絡会議の開催を行った。

3.事業効果
 本事業を行うにあたり、既存の人材や団体等の人的資源を有効に活用することができ、住民主体の地域振興に向けての第一歩につながった。
 また、地域住民の“健康”に対する意識の向上にもつながった。

4.工夫・苦労した点、課題、課題の克服法など
 町内の医療機関である医療法人仁寿会加藤病院の協力により、医師、管理栄養士をはじめとする専門家の協力を得ることにより、“健康”についての付加価値を有する事業を実施することができた。
 住民団体の意識を高めることは決して容易ではなく大変苦労したが、少しずつプロジェクトに参画する団体が増えてきており、今後の住民主体の事業展開が期待できる。
 これらの地域資源を有効活用するためのキーワードを、近年社会的ニーズの高い「健康」とし、目指すべき目標を「交流人口の拡大」「産業の振興」「施設サービスの質の向上」として事業展開を行った。