町内の農林水産物加工グループは２６団体あり、その中で、既存加工施設の老朽化、食品衛生上改善を求められた施設があるなど問題がありました。そこで、農林産業の振興と地域の活性化、活動の拠点となる施設として、平成１６年６月に朝日町山地区内に木造平屋の「朝日町農林産物加工施設」が整備されました。

　なお、施設は「むらづくり維新森林・山村・都市共生事業」として整備された全国初のもので、３つの食品加工工場やロビーホール、いろり付きの試食・休息室、和室４0畳の研修室などが設けられています。

　施設の管理運営にあたっては、２６団体の中から９団体３５名が出資して農事組合法人「食彩あさひ」を結成し、「漬物・味噌」、「餅・菓子加工」、「惣菜・仕出し弁当」の３部門に分かれ、地元で収穫された野菜や米、果物、山菜などを使った特産品を生産しています。

　また、町内で作付けされている金糸瓜や野菜、山菜を使用した漬物や朝日産大豆を使ったみそなどが好評で、これまでのノウハウをいかした新たな商品開発にも今後積極的に取り組み地産地消や地域の食文化の継承、食の安全性などに配慮し、施設を有効活用してまいりたいと考えております。