調査年度:平成17年度
都道府県 市区町村名 地方公共団体
コード
人口 面積 標準財政規模
新潟県 和島村 154041 5,033人 32km2 1,667百万円
ホームページアドレス http://www.vill.washima.niigata.jp
施策名 民間活力の活用による地域づくりの試み
(NPO法人・指定管理者制度等の導入)
担当部課名 企画観光課 電話番号 0258-74-3111
施策の分類 AEL 施策の開始年度 16
予算関連
データ
事業費総額 8,595千円
事業期間 平成16年度から平成−年度まで
補助制度・
起債制度等
 
施策の概要
1 背景と目的
 平成2年に八幡林遺跡から「沼垂城」の木簡が出土したことを契機に、国土交通省(旧建設省)と和島村共同で「道の駅」を整備することが決定され、平成7年8月に既存整備済施設の「美術館ゾーン」が「道の駅」に登録された。
 その後、平成15年度に国土交通省と和島村が共同で、「道路情報ターミナルゾーン」と「地域交流ゾーン」を拡張整備した。
 地域交流センターは、良寛さんが亡くなられた翌年の天保3年に建築され、170年程経ったかやぶき民家を本村高畑集落の小黒家から無償で譲り受けたものを移築したもので、温故知新の精神を宣言するシンボルとして整備されたものである。
 地域交流ゾーン内施設の管理運営については、行政の硬直した運営を排し、住民によるより柔軟な発想と自分たちの地域は自分たちで守っていくという情熱と自立の精神を醸成するため、昨年3月の定例議会の議決を得て、村の活性化、地域おこしを目的として設立された三島郡第1号のNPO特定非営利活動法人「和島夢来考房(わしまむらこうぼう)」を指定管理者に指定し管理運営業務を委託することとした。
 
2 具体的活動例
 施設内においては、米の消費拡大や各種農産物の地産地消を目的とした食と食材の提供や商工業振興を目的とした各種地元特産品、住民個々人の趣味や特技を生かした家具民芸品等を販売するとともに、村の顔として総合観光案内事業や各種ボランティア活動、NPO活動の拠点として活用されている。
古民家そのものが持つ価値とそれを移築した事業、NPO法人による運営等の話題性が注目を集めたことにより、当初の予想をはるかに超えた入込客が訪れ、オープン時と5月の連休時にはパニック的状態を経験したが、その後その経験が活かされ、従事者のこころ構えと資質を飛躍的に向上することができ、素人集団の持つ素朴さと温かさを最大の売りに転じることができた。
 
3 事業効果
 事業の運営に際し、NPOの会員だけに限らず村内外からこの取り組みに賛同される多くの方々から善意の寄付や協力の申し出があり、新しい試みが徐々に住民から認知されるようになってきた。
 道の駅施設の管理運営委託事業に関しては、オープン当初の好評に支えられる形で7月の豪雨災害や10月の中越地震、暖冬の予想を覆す大雪の影響にもかかわらず、初年度としては概ね初期の目的を達成できたのではないかと考えている。
 初年度は、地域づくり活動や交流イベント実施等までは充分手が回らなかったが、次年度以降内容を充実した企画を実施していきたい。