調査年度:平成17年度
都道府県 市区町村名 地方公共団体
コード
人口 面積 標準財政規模
岡山県 美咲町 336661 17,475人 232km2 6,757百万円
ホームページアドレス http://www.town.misaki.okayama.jp
施策名 町独自による棚田保存地区の認定
担当部課名 中央総合支所 産業課 電話番号 0868-66-3085
施策の分類 @GJ 施策の開始年度 12
予算関連
データ
事業費総額 O1,000千円
事業期間 平成12年度から平成−年度まで
補助制度・
起債制度等
 
施策の概要
1 「町独自による棚田保存地区」の認定
 町内には多くの棚田地帯があるが、景観的にも優れた美しい棚田が荒廃田となり水田のもつ多面的機能の低下が懸念される中で、平成11年に大垪和西棚田が農林水産省の日本の棚田百選に認定されたのをきっかけとして、町としても多くの棚田が荒廃して行くのを防止する施策は無いものかとの審議の結果、全ての棚田を維持管理することは現在の状況からしても困難であるとの結論になった。
 そうしたことから、町としても美しい景観を保ち積極的な維持・保全の取組みがなされている地域で、今後においてもその取組みが継続される見込みがある地域を選考し、農業生産の維持を図りつつ多面的機能を確保していくため「中央町棚田保存地区選考委員会設置条例」を制定し、棚田保存地区を認定した。
 そして、地域農家の意識を高めるための認定書の交付を行ったところ、各地で棚田を保全する地域活動が芽生える気運が高まった。
 ○平成15年4月現在認定地区
    棚田保存地区認定数    10 地区
           農家数   168 戸
           面 積   126 ha
           枚 数 2,239 枚
 
2 棚田保存地区連絡協議会の結成
 町長から棚田保存地域として、認定を受けた10地区が互いに連絡を密にし、棚田米をはじめとした棚田地域で生産される農産物のPRや販売ルートの開拓及び農業従事者がそれぞれの地域の特色を生かした農業経営により、活力ある「元気な村づくり」を推進するため「中央町棚田保存地区連絡協議会」を平成13年11月に結成した。
 
3 棚田保存地区の活動
 主な活動としては、
@町との契約栽培により、棚田で生産した低農薬栽培によるおいしくて安全なお米を、将来を担う子どもたちに学校給食用として提供する。
A特色ある農業の推進として、全国的にも珍しい赤そばの団地栽培を行い、町内外からの見学者等との交流を図るとともに「そば処」としてのイメージアップを図る。併せて、栽培から加工販売までの6次産業化と地産地消の推進を図る。また、平成15年12月に完成した棚田のそば屋「紅そば亭」の管理運営には、地域住民が当たり地域の活性化を図る。
B省力的な農地管理の方法としては、牛の力を借りて農地保全ができないものかと調査研究を行うため、過疎・齢により荒廃した農地(畑約2ha)に、設置・撤去が簡単な電気牧柵を設けて、荒廃した農地等を転々と牛を移動させて行く方法(トラベリング放牧)により実験したところ成果を上げることができた。
画像(クリックすると画像が表示されます。)