調査年度:平成16年度
都道府県 市区町村名 地方公共団体
コード
人口 面積 標準財政規模
青森県 蟹田町 023027 4,063人 116km2 1,545百万円
ホームページアドレス http://www.kanitamachi.jp/
施策名 蟹田町加工センター
担当部課名 産業課 電話番号 0174-31-1226
施策の分類 K 施策の開始年度 平成14年度
予算関連
データ
事業費総額 452,726千円
事業期間 平成14年度から平成−年度まで
補助制度・
起債制度等
名 称所 管金額(千円)
フードシステム連携強化・循環推進基盤整備事業補助金農林水産省79,785
過疎対策事業債総務省372,900
施策の概要
● 背景・目的
 蟹田町には、津軽半島と下北半島を結ぶカーフェリーや、北海道へ渡るJR津軽海峡線の停車駅があり、津軽半島の交通の要衝となっている。当町の「食」のイベントは、春に実施される「蟹としろうお祭り」があり、ゴールデンウィークには観光客が足を運んでくる。しかし、お土産品がないことが観光産業のネックとなっていたため、主要産業である1次産業を活用した特産品の開発と、食の「地産地消」を進めることとしたものである。

● 事業内容
 当町で生産される農林水産物を有効活用した食品加工及び特産品づくりを進め、地域内循環による新たな食品産業の育成を図るものである。特産品加工は、同施設で地域の加工グループにより実施されており、住民主体の特産品づくりとなっている。特産品の材料は、地元農協・漁協の協力を得て仕入れており、販売戦略は(財)風のまち振興公社が担当。生産・加工・販売までの一連の流れは、地域一体となった産業づくりの展開をしている。

● 効果
 当町で生産された素材を活用した特産品やお土産品の開発が徐々に定着し、着々と成果を挙げている。地元産米のゆめあかりを原料にした「お米パン」のほか、地元産のホタテを原料にした「ほたてせんべい」など、蟹田町ならではの、特産品ラインナップが整備されつつある。特に、「お米パン」は地元小中学校の給食にも取り入れられ、児童生徒の人気メニューのひとつとなっている。

● 苦労している点
 販売は、町内商店やイベント販売等が主であり、人口4千人足らずの小規模自治体だけでの「地消」ではシェアが狭いため、将来的には町外に対する販売戦略の展開に迫られている。当町の商業経済圏は、30万都市「青森市」と一体となっており、大都市青森市へどのように販売展開するのか、目下検討中である。また、特産品の製造も住民の加工グループによる少量生産であるため、大量生産かつ安定供給をいかに実施するのか、その生産基盤強化が課題となっている。