調査年度:平成15年度
都道府県 市区町村名 地方公共団体
コード
人口 面積 標準財政規模
高知県 田野町 393037 3,386人 7km2 1,426百万円
ホームページアドレス http://www.chugei.or.jp/tano/
施策名 田野駅前広場整備事業
担当部課名 まちづくり推進課 電話番号 0887-38-2811
施策の分類 EFGHLQ 施策の開始年度 平成14年度
予算関連
データ
事業費総額 280,288千円
事業期間 平成14年度から平成15年度まで
補助制度・
起債制度等
補助制度 高知県地域活性化総合補助金
起債制度 過疎債
施策の概要
1 目的
 若年層の流失や少子化、又は過疎化といった課題を抱えるなかで、いやが上にもこれまでにない自主自立の方策を打ち出す必要に迫られている。
 そこで、当町の規模で、いかにして住民のニーズを満たすまちづくりを進めていくのか、その方向性を問われている今、何をするべきかを模索する必要がある。そこで、ごめん・なはり線の開業をよい機会と捉え、田野駅を中心とした施設を展開すべく、町内のさまざまな業務に携わっているメンバーによる駅前広場検討委員会組織を立ち上げた。平成13年4月10日より検討に入り、延10回の会合を開催し、当町の現状課題の点検、町内資源探検、地場産品の洗い出し、人物、農産物等の一次産業産品、こんな物があるなどを協議してきた。
 その結果として、地産地消の実践、生産者の顔が見える農産物・加工品・水産物や海の幸・山の幸の提供、田野町の情報発信、休憩や軽食スペースの提供のための施設、また、ごめん・なはり線田野駅の利用者へも配慮したトイレ、さらに、駐車場を一同に集積した施設を計画し整備を実施する。

2 建物
寛政の時より(1799年)林業は重要な産業であり、大正10年頃より製材を中心とする工業が活性化しだした。現在に至っても木材製品の流通の中心地として広く認知されており、建物構造は全て木材を使用し建物規模は約108m2の木造平屋建とし、町のイメージを全面に出す。
・地場産品販売所
・軽食コーナー
・ガイドセンター

3 運営
運営母体は、田野町商工会とし、実務に携わっていく者は、田野町商工会女性部とする。2名を常駐させ、パート3名の計5名により運営にあたる。

4 農産物集荷・販売方法
生産者への出荷確認調整後、名簿作りを行い、農業未来会会員及び、地区世話人をつのり、そのもとにおいて集荷する。又、生産者団体・個人については、生産者が交代で直接販売を行うなど、栽培経過等を口頭で消費者へPRし納得して購入してもらうシステム作りの構築を行う。又、補完体制なども協議し、出荷体制を整える。又、産品を町内産と町外産別に明示し消費者に分かる仕組みを作る。基本は、生野菜等軟弱な物は、当日の朝取りとし、閉店後に売れ残った物を生産者に引き取ってもらう。
食品の安全性が問われる中、「地産地消」の動きは大きな流れとなっており、生産者の顔(写真、コメント、調理法等を置いておく)が見える形で販売することは、地産地消の実践の場となる。

5 トイレ
外観は、木造作とし、一度に多数の方が利用できるよう男子小6、大2、女性6、多目的1の構成として整備する。直販所と併設して設置する事により一本化した機能を持たせ、24時間利用可能にする。
夜間は利用者に配慮した誘導灯の整備等を行う。防犯灯等の照明は最低限の灯をつける。又、定期的な巡回(町青少年育成町民会議)を行い防犯に努める。
電気代等の維持管理については、町の負担とし、日常の定期的な清掃はシルバー人材センターと委託契約を予定している。

 これら施設を整備することにより、地域の人が主体となってやる気が起きてくる。田野町の元気のある女性達が中心となりパワーを引き出す事により、集う機会が生まれ、そこに人づくり、地域間のふれあい、楽しみ、人と人との交流の場が生まれる。
 また、日々生産される物に対しての地域の高齢者のいきがいづくり等が期待でき、それまで家庭に眠っていた才能が社会に生かされるようになり、地域の力の再発見ができる。新たな特産品作り、加工品作り、地場産品等の新たな商品開発等の生産意欲が生まれ、町が元気になる、又、町内に人が流入する事により町並み等の景観の見直し、花の町のアピール、町民による接遇等の「しゃれた田舎まち」作りの実践が生まれる。